2014年10月30日

エボラ患者の犬殺処分 犬もウイルスに感染の可能性あるため

ギニアで始まったエボラ出血熱の爆発的な流行は、またたく間にリベリア、シエラレオネなど近隣の国々に被害を広げ、ついには海を渡りアメリカ、ヨーロッパにまで飛び火した。感染者は10月22日までに9900人以上、死者は4800人を超えた。

 人から人への感染ばかりが目立って報道されるが、リスクは他にもある。国立感染症研究所獣医科学部の森川茂部長はむしろ動物を媒介とした感染を問題視する。

 現在、エボラウイルスの自然宿主とされているのは数種類のコウモリだ。ウイルスは持っているものの発症しないため、感染源となる。だが、コウモリだけが危険なわけではない。スペインではエボラウイルスに感染した看護師の飼い犬が殺処分された。

「犬への感染を検証した論文があります。2002年にアフリカのガボン共和国でエボラが流行した際に、フランス、ガボン、カメルーンの研究チームが行なったものです。流行地の犬、ガボンだけど流行しなかった場所の犬、さらにフランスに住んでいる全くエボラとは関係ない犬。この3つのケースを合わせて検証しています。

 結果、流行地の犬にエボラウイルスの抗体陽性(感染している、もしくは過去に感染したことを意味する)という結果が出た犬が顕著に多かった。つまり、犬もエボラウイルスに感受性があるだろうという結論です。ただ、これまで犬が発症したという例はありませんから殺処分にするかの判断はケースによって異なってくるでしょう」(森川氏)

 恐ろしいのは研究が行なわれていない動物のほうが圧倒的に多いことだ。

「これまで犬のほかに調査されたのはサル、ブタ、コウモリ、人間、ある種のレイヨウ(牛の仲間)くらいで、それ以外の動物については全くデータがありません。例えば日本ではサルは基本的に輸入禁止です。輸入できるのは『日本政府が承認した国』『日本政府が承認した繁殖所』のものだけです。さらに輸入前検疫と、輸入後での検疫もおのおの30日間行ないます。ですから、ウイルスを持っている個体がいればそこではじかれます。

 ところがすべての動物に対してそうした対応をしているわけではありません。ブタはエボラウイルスに感染することが確認されていますが、ブタに近いイノシシなども同じようにエボラに感受性のある個体がいるかもしれません。それが絶対に日本に入って来ないとはいえないわけです」(森川氏)
http://www.news-postseven.com/archives/20141030_283704.html
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犬は感染するけれど発症はしないようですね。発症しないのであれば犬から人への感染はないわけで、エボラ出血熱患者のペットを殺処分にする必要がないような気がしますが、どちらにしろ日本においても患者のペットの犬や猫をどうすべきかを明確にしておくべきでしょう。西アフリカではエボラ出血熱患者のペットの犬や猫はどうしているのでしょうね。誰か教えてほしいものです。
posted by pandemic at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | エボラ2014年10月ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エボラ、遺体埋葬をボランティアが担当

西アフリカでのエボラ出血熱への対応について、国際赤十字・赤新月社連盟のエルハッジ・シィ事務総長が、都内で本紙の取材に応じた。


 遺体の埋葬を赤十字ボランティアが担っているといい、シィ氏は「遺体から感染する危険は高く、非常に困難な任務だ。流行を食い止めるため、日本など世界各国の更なる協力が必要だ」と訴えた。

 シィ氏によると、赤十字はボランティア5300人以上を訓練し、埋葬などにあたる。「遺体を洗い、消毒した上で二重の袋に収容し、穴を掘って埋葬する。気温が35度を超える中、防護服を着ての作業は心身共に消耗する」と話す。

 今回の感染拡大の一因は、西アフリカに広く伝わる家族が遺体を洗い、遺体に触る風習にあるとされる。自身も西アフリカ・セネガル出身のシィ氏は「遺体に触れることで残された人々に死者との絆が受け継がれるとされ、遺族にとって重要な意味を持つ」と説明する。

 だが、エボラ出血熱で家族を失えば、「愛する人の死に際に付き添えず、伝統的な葬儀も行えず、自身の感染の恐怖と偏見にもさらされる」とシィ氏は指摘。遺族などへのカウンセリングの必要性を強調した。(国際部 角谷志保美)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141030-OYT1T50029.html
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埋葬に携わる人は、感染しても未発症者もしくはすでに感染して治癒した人たちに有料でおねがいすべきでしょう。未感染者のボランティアにお願いすのはいますぐにでもやめるべきです。痛い埋葬にかかる費用に対する寄付を募るべきです。私にお金があれば10億円くらい寄付したいところですが、残念ながら貧乏なもので。
posted by pandemic at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | エボラ2014年10月ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エボラ熱阻止入念に 兵庫で対策強化、神戸港など臨船検疫

西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の感染拡大を水際で防ぐため、兵庫県内でも神戸検疫所(神戸市兵庫区)が神戸港などの検疫態勢を強化し、流行国からの船舶や、乗船者に感染が疑われる船舶が入港する際、検疫官が直接乗り込む「臨船検疫」を実施する。患者は県内2カ所の指定医療機関に搬送されることになるが、医療関係者の感染が目立つことから、2医療機関では受け入れ手順を繰り返し確認している。(黒川裕生、岩崎昂志)

 船舶の検疫は通常、入港前に無線で感染症の疑いのある人が乗船していないことを確認する場合がほとんど。エボラ熱の流行を受け、同検疫所はギニア、リベリア、シエラレオネへの寄港歴のある船舶や、コンゴでエボラ熱の患者や動物などと接触した乗員がいる場合、臨船検疫を実施する方針を決めた。

質問票を配布

 ただ、西アフリカからの航海日数はエボラ熱の潜伏期間(2〜21日)より長い約30日。仮に感染者がいても、日本に着く前に発症するため、同検疫所は「航路途中の国で治療することになるのでは」。直行便は姫路港と東播磨港に年間4隻程度で、まだ臨船検疫を実施した例はない。

 注意が必要なのは、西アフリカから空路で日本に近い中国などに入り、そこから船で日本に来るケースだ。潜伏期間内に入国する可能性があるため、同検疫所は入港する全ての船舶に「西アフリカに滞在した人はいるか」といった質問票を配布し、チェックを徹底している。

専用病室は4床

 感染が疑われる患者がいた場合、エボラ熱など1類感染症の専用病室が2床ずつある神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)、県立加古川医療センター(加古川市)に搬送する。

 専用病室内はウイルスを含んだ空気が外部に漏れないよう気圧を低くし、排水は滅菌処理して処分する。医師や看護師らは防護服を着用。患者の周囲にいた人に対しては保健所などが症状が出ないか追跡する。

 中央市民病院では8月から、感染症科の看護師らがエボラ熱治療を想定し、防護服の着脱を念入りに訓練。加古川医療センターでも、神戸大の専門医を招いて実践的な指導を受け、態勢強化を図っているという。

 県疾病対策課は「過剰に不安がらず、西アフリカの3カ国から帰国後に発熱があれば、地域の医療機関で受診せず、最寄りの保健所に連絡を」と呼び掛けている。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201410/0007461405.shtml
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空路よりもむしろ回路のほうがエボラ出血熱の侵入経路としてはリスクが多いでしょうね。日本中の海外から立ち寄る港で神戸港と同じくらいの対応をしてほしいものです。
posted by pandemic at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | エボラ2014年10月ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エボラ対策で兵士隔離 米長官理解求める

アメリカ軍は、西アフリカでエボラウイルスの感染拡大を防ぐ任務に当たったすべての兵士に対し、3週間事実上の隔離措置を取る方針を正式に発表し、国内で隔離策への批判の声も上がる中、万全を期すためだと強調し、理解を求めました。

アメリカ軍は、エボラウイルスの感染拡大が続く西アフリカで治療施設の整備などに当たるため、最大で4000人規模の兵士を送る方針を示していて、すでに陸軍の兵士など、およそ1100人がリベリアなどで任務に当たっています。
国防総省は29日、西アフリカから任務を終えて引き揚げるすべての兵士に対し、感染拡大の予防措置を強化するため、3週間、外部との接触を厳しく制限するなど事実上の隔離措置を取る方針を発表しました。
ヘーゲル国防長官は29日、首都ワシントン市内で行った講演で「兵士たちの家族や地域社会でも詳細を議論した結果であり、十分な安全策が求められている」と述べ、万全を期すためだと強調しました。
この隔離措置は、初期の任務を終えて引き揚げた兵士たちに対し、アメリカ軍の基地内ですでに実施されていましたが、一方で、アメリカの一部の州が西アフリカでエボラ出血熱の患者と接触した医療従事者に対して同じような隔離策を導入し、医療従事者からは人権の侵害といった声も上がっていました。
このため国防総省は、兵士の隔離措置を継続するかどうかを今後45日以内に検討すると説明し、軍の方針に理解を求めたい考えです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141030/k10015811301000.html
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軍の兵士は、民間市民とは立場が違うのですから、このような対応策はなんの問題もないのではないでしょうか。軍としては当然の措置でしょう。
posted by pandemic at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | エボラ2014年10月ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【エボラ】ワクチン開発不要論! “無症候者”の免疫システム研究がカギ?(医学論文)

エボラ出血熱の感染者数が遂に1万人を越えた(10月25日、WHO調べ)。死者数は4,922人で、現在のところ致死率は約50%ということになる。今回の感染拡大の収束に時間がかかれば、今後は感染者、死者数の増加と共に致死率の上昇も予想されかねない。多数の犠牲者を出して猛威をふるう今回のエボラ流行だが、現地で医療作業中に感染したものの見事に回復して再び医療活動に復帰する看護師の“復活劇”が注目を集めている。


■再び活躍するエボラ熱“生還者”たち

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エボラ“生還者”のウィリアム・プーリー氏 画像は「YouTube」より
 そのうちの1人は、今年8月、西アフリカのシエラレオネで、医療作業中にエボラ出血熱に感染し、母国のイギリスに移送されて治療を受けていたイギリス人看護師、ウィリアム・プーリー氏(29歳)だ。彼は、入院後に見事に回復を遂げた後、医療活動を再開するため再びシエラレオネに戻ったという勇敢な看護師だ。

 8月23日に病院に搬送され、9月3日に退院したというプーリー氏だが、治療には未承認の治療薬「ジーマップ(ZMapp)」が投与されたことがその後の病院の発表で判明している。プーリー氏は「免疫ができた自分こそが医療活動を行なうべきであり、特に状況が深刻なシエラレオネに戻るのが適切だと考えた」と、英「Guardian」紙の取材に応えている。

 また、米「Bloomberg」が10月22日に伝えたところによれば、同じくエボラ出血熱から回復を遂げたアミー・スバーさんは現在、「国境なき医師団」と共にリベリア共和国の首都モンロビアの病院でエボラ患者に食事や薬剤を提供したり、子どもたちのおむつを交換したりする医療活動に従事しているという。

 ここにはスバーさんのように、エボラ出血熱から回復した元患者が11人勤務していて、免疫のある彼らは防護服は着用せずに手術服にマスク、手袋、長靴といった軽装備で患者の世話をしているということだ。軽装備での医療活動については賛否両輪があるものの、現在のところ再感染した者はいない。「国境なき医師団」のアテナ・ビスクージ氏は「彼らに一生免疫があるかどうかはわからないが、少なくとも今回のエボラ流行の間に再び感染することはないだろう」と取材に応えている。


■“生還者”よりも“無症候者”がカギを握る!?

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「Popular Science」の記事より
 感染から発症、そして闘病の末に回復を遂げ、エボラに対する免疫を獲得した彼らのような“生還者”がいる一方で現在、エボラに感染していながら何の症状も引き起こさない“無症候者(asymptomatic)”が実は相当数いることがわかりつつある。

 1996年のガボン共和国でのエボラ流行の際、感染地域の多くの人々の血液が研究者によって検査されたが、エボラの陽性反応が出た者の実に71%が病状のない無症候者であったという。また2000年に発表された研究論文によれば、感染地域で看護などによりエボラ患者に接触した者の46%は陽性でありながら無症候であったということだ。
http://tocana.jp/2014/10/post_5097_entry.html
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>エボラの陽性反応が出た者の実に71%が病状のない無症候者
驚くべき数字ですね。エボラに感染しても半数以上が無症状とは・・・。この人たちはウイルスを撒き散らすことはないのでしょうか。だとすればこの人たちに看護を任せればよいわけですね。
リベリアでの感染はもしかするとこれ以上拡大しないかもしれませんね。感染していても無症状の人が増えれば拡大のしようがないわけですから。

それにしても同じウイルスの場合、一度感染して完治したら抗体ができて2度と感染しないのが間違いないとなれば、世界がパンデミックフルーになるリスクはかなり低くなりそうです。このブログの更新もあと少しで終わりになるかもしれません。
posted by pandemic at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | エボラ2014年10月ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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